ウツシ®は自然の摂理に則った作法です。
受け手がどのような目的で訪れようが、実践そのものが変わることはありません。
毎回同じ。
相手が訴える症状によって変わっていては、それはもはや法則とは呼べないのです。
ウツシ®が究極的な根本へのアプローチたる所以です。
同ブログ記事 『各々の個性』 でも書きましたが、作法そのものは型の実践になるものの、誰一人まったく同じにはなりません。
各自の身体的特徴により、型から外れない範囲で僅かな差異が生まれてきます。
さらに、そのような外見的なものだけでなく、実践者の内面もまた個性として表現されます。
日々の稽古や実践と、クライアントと、どのような想いで向き合っているかが、
そして生活態度や人生観までが、作法に反映されてくるのです。
心の在り方が、身体表現に醸し出されるのですね。
それらは無意識になされるので隠すことができません。
普段がおざなりで、そのときだけ繕っても無理だということです。
結果も当然のことながら違ってきます。
クライアントへの直接的なアプローチは一瞬で完了しますが
不思議なことに、その一瞬にすべてが写し出されるのです。